2015年 12月 11日
『あん』
ストーリーは見えてしまうんだけど、それでも見せてしまうのは
樹木希林さんの力でしょう。
狭い世界でしか生きてこれなかった徳江さんが、最後にどら焼き屋さんで過ごした「楽しかった」時間が持てたことが幸いでした。
徳江さんが丁寧に丁寧に小豆を炊く姿は、徳江さんの生き方でもあると思います。
母親の実家は昔々小さな商売をしていて和菓子を売っていた時期がありました。
おまんじゅうや最中などを祖母が作り、祖父はおまんじゅうを並べた木箱を自転車に積んで卸しに行っていました。(かすかな記憶)
はっきり記憶のある頃には和菓子の商売はやめて、小さな小さな雑貨屋になっていましたが、土間の台所には和菓子つくりの道具が残っていました。
祖母もあんな風に餡を炊いたのだろうかと、ふと思ったのです。
by sanase2013
| 2015-12-11 16:43
| 映画 ・ テレビ
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